2014年09月04日

東京のさくら名所今昔 その131

東京のさくら名所今昔 その131



付・ワシントンの桜


東京のみならず全国の桜の衰退をうれうる声は既に大正初期に起り、同7年に「桜の会」の発足をみている。


それは明治45年に東京市長からアメリカに贈られた桜が、順調に生育開花をはじめた頃のことである。


そして今なおポトマックのタイダル池畔に咲きつづける桜は、ワシントンの誇る名所となり、毎年4月上旬に約100万人の観客を集める「さくらまつり」が開かれにぎわっている。


その発端について、ダビッド・フェアチャイルド氏は「ワシントンに於ける日本の桜樹」(昭和7年、『桜』誌、第14号) の中で、次のようにのべておられる。


初めて真剣な興味をもちはじめたのは、1902年即ち第1回日本訪問の際で、有名な桜の愛好者高木氏を知った。


同氏のスケッチ・アルバムを拝見し、その比類なき美しさに魅せられて桜のコレクションを本国に送ることを決心した。


30種を選びカリフォルニア州チコに新しく設けられた外来植物見本園に送った(中略)。


1904年、農商務省チャールズ・エル・マーラット氏の庭で、お茶の会を開いた。


その招待客の中に永らく日本に滞在したことのある、今は亡きエリザ・アール・シドモア嬢が居られ、同嬢年来の希望即ちワシントンの何れかの公園に多く植えることを話し合う。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

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2014年09月03日

東京のさくら名所今昔 その130

東京のさくら名所今昔 その130



以上は桜の数が概ね100本以上の箇所であるが、すべてを網羅したとはいえない。


また数の如何を問わずいわゆる穴場ともいえる場所もあるに違いない。


教本ながら壮観を呈する市街地の桜もある。

鉄道沿線の花もよい。

また学園などに見るべき所も多い。


三鷹の国際キリスト教大学など特にその例である。

会社、工場などの職域にも誇るべき桜も見られよう。


なお山桜、里桜のごときは通りすがりの道の、一樹ながら十分に堪能できるものが、ときどき散見できる。


山中にひっそりと咲く山桜を訪ねるなど、喧騒をさけた花見に一瓢を携えるのも一段の雅興といえよう。


なお、桜の品種に関心のある向きには、高尾駅に近い浅川実験林に赴かれることをお勧めする。


大正11年開設の林業試験場の研究機関であるが、ここには昭和41年以来、約6ヘクタールの桜展示林が造成されている。


国家的に貴重な桜の品種を保存・展示することを目的として、識者の要望により農林水産省が企画したものである。


全国の品種の収集と比較確認、各地の大木、名木、天然記念物のうち品種的に貴重なもの、さらに、巨樹・名木として著名なものの保存のため、穂木の収集からはじめられたもので、現在400クローン、2,200本が、各種4〜9本を基準に植えられている。


海抜200メートル内外の山中に、谷を囲むように並んでおり、山腹をぬいながら見学コースを巡覧できる。


花期は品種によって一様でないが、特に花の多い4月中は日曜と土曜の午後を除いて9時から16時までは許可をうけて見学できるようになっている(ただし団体は事前に申込む必要がある)。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

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2014年09月02日

東京のさくら名所今昔 その129

東京のさくら名所今昔 その129



<稲城市>


読売ランド


染井吉野の大集植地の展望が広く、その数1万本に及ぶという。


<秋川市>


サマーランド 


ここも遊園地で、秋川に臨み、染井吉野、山桜がやはり1万本といわれている。


<五日市町>


小峰公園 


新しい名所の1つで、八王子との境になる小峰峠にそって1,000本余の山桜、染井吉野があり、

万葉植物公園も建設中という。五日市駅から歩いて近い。


<奥多摩町>


奥多摩湖 


小河内ダム竣工前の昭和27年ごろから、毎年2、3千本ずつ湖畔山腹に植えつづけられ、山桜、染井吉野で1万余本に達したという。


東京の奥庭ともなれば、開花は遅れて4月中、下旬頃で、遅い春の到来である。


<大島町>


大島公園 


椿につづいて咲くのが自生の大島桜で、染井吉野とも3,500本という。


国指定の天然記念物の「桜株」は、公園から三原山へ向う林中の薄暗い中に、約8百年といわれる大木となって蟠居している。


一足早い花見は大島全島の桜まつりではじまるといってよかろう。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

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