2014年11月20日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その595

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その595



 司会 最後になりましたが、沖縄の祖国復帰時の沖縄開発庁の事務次官をやられた加藤先生から当時をふり返りながら、ただ今話題になっておりますテーマでお話願いたいと思います。


琉球大学の国際大学への位置づけ


 加藤 私は復帰前山野さんの下で参事官をやっておりまして、当時工業調査団の副団長ということで沖縄に行ったわけです。


民間のトップクラスの方々が参加して下さって、私もいろいろと勉強になったんですが、こぞって言われることは下請け企業が殆どないということですね。


例えば造船とかの企業が進出しても下請け関連企業が育っていないものだから、全部自前でやらなければいけないということがあるわけですよ。


それがコストアップになるというのが共通している課題であったわけです。


それ以外に沖縄で問題になったのは塩害防止についての配慮が必要でお金がかかりすぎるということもありました。

 そんなこともあって第2次産業の誘致につきましては、先程話が出ましたような結果になっているんですが、基本的に原料のない状態で第2次産業を振興するということは大変まづいわけですよ。どこから原料を持ってくるかという問題がありますし、また原料を持ってきても果たしてコスト的にどうかという問題もありますしね。


沖縄で第2次産業を興すとしたら第1次産業の原料生産の面を強く打ち出して行かないと、なかなか2次産業は動いて行かないだろうと考えております。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

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2014年11月19日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その594

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その594


 山野 そこで沖縄はソフト面でどうキャッチアップしていくかが、大きな問題になってくると思いますね。


この前の新聞報道によりますと沖縄もテレトピアに指定されておりますが、これも矢張り本土の実態に遅れないように産業界、行政がこぞってこれをどう活用していくかについて考えていく必要があります。これからはどうしてもサービス業というのが相当ウエイトが高まって行きますよ。


工業振興についても大事なことではありますが、同時に新しい時代に即応したソフトの世界に対して沖縄がどう踏みこんでいくかということをよく考えた方がよいと思います。


例えば吉田さんが言われた沖縄の国際センターが4月17日に開所したということですが、私は昔から思うんです。


沖縄は最も海外に進出している県であります。


ハワイ、南米、北米、東南アジア等への進出については全国でもトップですよ。


こういうのは沖縄の大きな資産ですよね……こういう人達の活力をどう沖縄にフィルドバックさせるかという考え方が必要だと思うわけですよ。


と言うのはハードからソフトという話をしたんですが、それは財政面からしてもそうです。


従って民間活力を生かせと非常に言われてきておりますね。


国や県に依存するよりか、どうして民間活力の意欲を引き出すか、沖縄の経済の力を、ポスト国体にどう結集していくかが課題になってくると思います。


例えば那覇市の都市再開発をどう進めていくかというふうな新しいアイディアを引き出して行かなければいけないね……天久の軍用地の跡地の再開発はどうしてもやって貰いたいね……沖縄の116万人の県民の民間活力をどう引き出すかですね。


その上に第2次振計後半の計画とどうマッチさせていくかを考えていくと、私は必ずよい名案が出てくると楽観しているんですよ。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

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2014年11月18日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その593

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その593


 山野 それをまず申し上げてこんご2次振興計画後期については、先程藤仲さんがおっしゃった通り、産業の振興を図って行きたいということでしたが、それに対し私は基本的に異議がない。


まったくその通りなんですが、世の中は転換期にあるんですね。


国の財政の現状からみても、それから世の中の変化をみてもそうなんですね。


これまでの工業化社会から高度情報社会に変って行くという時代になっている。


財政的にも国はとても従来のような事業が出来ない状態にあるわけです。


今は国民が自立自助、自らの責任で切り開いていくように国は躍起になってPRしているわけですね。


そうすると地方団体の振興策もハードからソフトの面に切り変えて行かなければいけないわけですね。


これまでは道路をつくり、港湾を整備し、橋りょうをつくり、学校をつくりハードの面で公共投資をやってきた。しかし、このような行き方は余りつづかないんじゃないかと思うわけです。


全国的にみて沖縄も全国並みになってきますから……ですからこれからハード面で多くを国に期待するのはどうかと思うわけです。相当期待がはずれるんじゃないかという気がするわけです。


私は地方自治協会の理事長をやっておりまして、全国の地方団体等のいろんな研究調査をやっておりますが、むしろハードの面をどう再組織をして、どうこれを活用していくかという面が1つ考えられると思います。


もう1つは情報化社会が急速に進んでおりますので、第2次振興開発計画の後期にはいる時には、先端技術のバイオテクノロジーの問題は相当進んできますよ。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)


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