2014年11月28日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その598

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その598


 加藤 例えば熱帯医学の面については単的な例と思いますが、熱帯医学について日本の先生が日本人に教えてもあまり意味がないわけです。東南アジアの学生と一緒になって教えることによって臨床的なことを含めた熱帯医学の勉強が出来ると思うんです。


だからそういう形にするために日本唯一の国際大学に持っていくのが1つの方法ではないかと思っているわけです。それは矢張り国際交流の実をあげるためにも1つの手段として、特殊の大学に持っていくべきだと考えているんですよ。


 山野 それに関連して藤仲さんね。私は第2次振計後期には府県、市町村職員の質の問題について申し上げてほしいと思いますね。私は沖縄返還のころからずーっとやってきて一番感ずるのは地方自治体の職員の資質を高めることだと思うんですよ。これには余り金はかかりませんよ。


今のように非常に変っていく行政、財政、それから社会経済の実態にあうように地域をひっぱって行くような優秀な職員を養成するということに、相当大きなウエイトを置いて貰うと計画が生き返って来るんですよ。


それで私は昭和28年公務員課長の時に自治大学校をつくるということで計画中なんです。


沖縄でもぜひ市町村の職員が積極的に前向きで地域を向上させるための仕事に取り組むような知識と企画と人間づくりを是非やって貰いたいと思いますね。


 藤仲 同感ですね。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

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2014年11月27日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その597

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その597


 加藤 それから、先ほども話しが出ましたように4月に国際センターが開所したわけですが、それをうまく国際交流を高めていくためには、どうしたらよいかについても当然考えなければいけないわけですが、これについては国際センターだけに任しておくということではなくて、沖縄国際センターをカバーするような施設、あるいは方法を考えて行くべきだと思う。


われわれはそれを国際交流ゾーンと申し上げているんですが、そういったことを考えてバックアップするようにすればよいと考えているわけです。


その基本的な物の考え方として東南アジアの方々と日本人が一緒になって勉強し、一緒になって作業してみることによって、心の交流も相当親密に出来るわけですし、今までのように単に研修生を受け入れて教えて帰すだけでは十分ではないと思うんです。


ところが、沖縄はある意味では東南アジアの方々に来て貰って、沖縄の社会にある程度触れながら勉強することは地理的条件あるいは歴史的条件、気象条件等から言って可能性が非常にあると思うんです。だから東京みたいなところのある大学に留学生として勉強しろと言っても、社会的な触れ合いの場がないんですね。そのようなことを考えると、沖縄が東南アジアの接点であることを十分生かす形で国際交流はたてて行くべきではないかという気がしているわけです。


国際交流の核になるのは先程申し上げました国際センターになるわけです。


それ以外にも私の自論なんですが、例えば琉大を各県にある大学と同じような大学として維持していかなければいけないとは考えてないんですよ。


だから沖縄におかれた特色ある大学に切り変えて行くべきじゃないかと思っているんですよ。


東南アジアの方々と日本人と半々ぐらいにして一緒に勉強することなどを考えてよいじゃないかと考えております。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

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2014年11月25日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その596

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その596



 加藤 第1次産業の振興についても事務次官から話がありましたが、予算の面においてもご配慮頂きまして農業基盤整備その他においても行なわれております。


ただ基盤整備をしたけれども、それを十分活用していない面があるんですね……あるところに行ったら10年ぐらい前にスプリンクラーをつくったんだが、電気の基本料金が高いから1回使っただけであとは赤さびになっているわけですよ。


それでは折角投資したものが生かされないし、結局意欲が湧かないわけですよ。


そういう面を踏まえて基本的に公共投資が行なわれたものについては、十分活用していくという姿勢が絶対に必要だと思うんですね。


しかし、それにしても沖縄の1次産業をどういう方向に持っていくかということについては、いろいろあると思うんですが、沖縄協会の流動研究センターでも沖縄開発庁からの委託もあり、その他もあって農業関係については相当突っ込んで研究しているわけです。


今申し上げましたように原料生産という面を考えて、例えば果樹、パイン、キビの問題等でありますが、その辺についてはもっと重点的に研究していく必要があると思っております。


それ以外にも例えばパルプ原料についてもキビのバカスを利用するということもありますし、そのほかにもギンネムの問題とか、パルプの原料として南方型の樹種を活用することによって道が開かれる面があるんじゃないかという気がしているんです。


そういうものが沖縄で簡単に確保出来るようなものを出来るだけ生産していくようにして、それと連動させた形で第2次産業を振興する形が最もよいと考えております。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

posted by 春夏秋冬 at 07:59| Comment(0) | 壮大なる沖縄ロマン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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