2014年12月03日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その601

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その601



 藤仲 ただその時点では離島の皆さんに主体性を求めることは難しかったと思うんですね。


要するにシビルミニスムが揃ってないわけですから……。


私が申し上げておりますことは、これから離島ごとの特性なり条件なりを考えて開発を進めていかなくてはいけないと思うわけです。


今までは兎角、港湾とか道路とかどこでも一応やってきてだいたい揃いつつあるわけですね。


まあ、一部の離島では足りないところはありますが、これからは離島ごとの開発を考えて行かなければいけないと思いますね。


だから、そこで加藤さんがおっしゃたことが重要になってくると思うし、山野先輩が言われたように、行政の質の問題が重要になってくると思うんですね。


復帰時はたしかに足りないものばかりでしたからね……。


 山野 これからの時代は一村一品運動であろうと、島興し運動であろうと、やっぱり地域が個性を持った歴史に基づいた、伝統に基づいたその地域の独自の個性を考えていかんといけないと思うんですよ。


そのためには住民から盛り上がっていくことでなければいかんと思うんです。


 吉田 それから情報の不足ということを痛感するね……、経験の交流が少なく島は孤立している。


情報の不足、経験交流というのは主体性のない、あるいは企画力のない原因になっている気がするね……。


 山野 そうは言ってもあんた、沖縄独自の力と言っても限界があるんで、その点は藤仲さんあたりは心得ているけれども、例えば去年堺屋太一の書いたイベント・オリエンテッド・ポリシーなんかはよいね……例えば科学万博の問題であるとか、そういったものが今期待されているから第2次振計の後期プロジェクトでは何かいいアイディアでイベントを考えて貰わないといけませんね。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

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2014年12月02日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その600

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その600



 司会 ですから本土の都道府県ですと1,000億円の公共投資がありますと、それが誘発して3,000億円とか、4,000億円の投資につながっていくわけですね。沖縄の場合は本当に波及効果というのが少ないですね。先程加藤先生も話をされたんですが、施設を十分活用していないということは民間に活力が欠けているということですね。


そのようなことから意識の革命をまずやらんといけないんです。


 山野 そこなんです。


国が何かやって下さいとか、県が何かやって下さいといって作られたものは県民の心からのものとマッチしないんだよ。県民から盛り上がってきて、こういうものを作ってくれと言わんからね……そこに発想の転換がなければいかんわけですよ。


 加藤 私は昨年海洋博記念公園の近くのある離島に行ったんですよ。


そしたら今から10年前の話が出まして、私達は海洋博を期待していたんですよという話があったんです。どういう期待をしていたかと思って私なりにいろいろ考えてみたんですね……。


観光客が来るような施設があるのかと思ったら何もないわけですよ。私が泊った民宿みたいなところが1つあって、洋服ダンスはないし、カベに洋服を引っ掛けるぐらいのものであったんですが、また食事たるやどこかからか持ってきた硬い物を食べさせてくれたり、全然地元で取れたものを活用する意欲がない。例えばモズクなんかはそこで取れるんですが、それなんか朝食に出してくれないし、少なくとも10年前に海洋博を当て込んでいたという形がみえない。


民間の方々が海洋博を当て込むなら、当て込むだけの意欲を示してくれないと困るわけですね。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

posted by 春夏秋冬 at 14:41| Comment(0) | 壮大なる沖縄ロマン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その599

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その599



 司会 私も県や市町村をまわって痛感する面がありますので、山野先生からさらにいろいろとお教えを乞いたいと思っております。


先程藤仲事務次官から社会資本の整備が進んで参りますと、予算も段々と減って行きますという意味のお話がありましたが、そのようなことははっきりしていると思うんですよ。


しからば沖縄が21世紀に向けて展望の持てるような県土づくりをするために、どのような方策を取るかということになってきますと、吉田先生の自論でありますが、沖縄の進路を南に向けるということになってくると思います。南の北の玄関口だという発想の転換を図れとこうおっしゃるわけですね。


予算が段々と減って参りますと、どうしても民間の活力を注入して県の活性化を図っていかなければいけないという共通の認識に立たなければいけないと考えているわけです。


 藤仲 予算が段々減っていくかどうかはわかりませんよ。


事業によって伸びていくこともありますからね。問題は、ある時点までは戦後27年間、米国の施政権下に置かれたがために、非常な遅れがあったんですね。


その遅れを取りもどす段階までは公共投資でもいわばシビルミニマムが多かったわけです。


それからの公共投資はもっと戦略的に考えて行かなければいけない。


公共投資により何かの施設が出来てそれで終りだという公共投資ではいかんと思っているんです。


加藤さんが言われたようにいかにして生かしていくか、これからは産業振興と言うか、民間活力と言いますか、そういうものにつながるような公共投資を考えて行かなくちゃいかんと思っているんです。


毎年、毎年予算が天から降ってくるということじゃだめだと私は思うんですね。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

posted by 春夏秋冬 at 08:26| Comment(0) | 壮大なる沖縄ロマン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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