沖縄県の政治・経済・社会・芸能・文化等各界の著名な人物や地名の由来、建造物、制度上の名称等について、沖縄タイムス社発行の「沖縄大百科事典」より令和3年1月16日から連載で紹介。
そ の69
伊野波盛平 (いのは せいへい) 1648..3.3.〜1700.11.4(尚質1〜尚貞32)三司官。
童名(ワラビナー)は真宇志(まうし)、唐名は毛克盛(もうこくせい)。
中城按司護佐丸盛春の8世。父は毛泰永伊野波(親方)盛紀。
1670年(尚貞2)兼城間切真栄里(かねぐすくまぎりまえざと)地頭を拝命、75年平等之側(ひらのそば)に任じられ、79年鬱金(うこん)・甘蔗(かんしょ)を栽植するため、大宜味(おおぎみ)・国頭(くにがみ)・久志・金武(きん)・勝連(かつれん)・具志川6ヶ間切を巡察、80年、伊江島に異国船1隻が漂到した旨報告があり、在番奉行付衆肥田(つけしゅうひだ)早左衛門らとともに現地を調査し、異国人2人を捕えたが、獄中で病死。88年父の跡目を継ぎ本部(もとぶ)間切総地頭となる。
90年島津吉貴公疱瘡全癒(ほうそうぜんゆ)慶賀のため上国、94年三司官に就任(毛姓家譜)。
元一般社団法人・万国津梁機構 理事長仲里嘉彦
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