2013年06月04日

仲里嘉彦の自叙伝〔わが恩師〕小さき胸に抱きしデッカイ夢 (その521)

仲里嘉彦理事長


仲里嘉彦の自叙伝


〔わ  が  恩  師〕


小さき胸に抱きしデッカイ夢 (その
521



また、自民党沖縄対策特別委員会(俗称床次委員会)にも出席してもらって沖縄政策について種々進言していただいたのである。

小林さんの意見は、要するに施政権返還というと、なにかと支障がでてくるので、施政権はそのままにしておいても……返還されればそれにこしたことはないが……沖縄の行政水準なり福祉の実体を本土と同一にしてしまえばよい、そのための施策を日本政府は全力をあげてやることがいちばん大切であるという意見であった。

この現実的な沖縄アプローチの方法に、大浜さんの施政権返還そのものをみつめて、なんとしてでもその一角にとりつこうとする正統論とともに、私どもにとって車の両輪としての指針となった。


私の特別調査は別添調査項目全体にわたり、アンガー高等弁務官初め各担当者との一対一のやりとりで、通訳はサンキー少佐、建川通訳などがこれにあたり、時間がないと、私のたよりたい語学力で通訳を介せず行われて、相互に思う存分、話し合った。

おおむね私から米国施政の問題を指摘し、その改善方法を求めると、先方からそれについての反論ないし将来の方向を示唆するというやり方であったが、先方はなにかにつけ、新設の諮問委員会に検討させたいということで収めようとするし、当方は諮問委員会の審議の方向まできめようという少々乱暴な意図もなしとしなかったので、時には激論に及んだことも一再ではなかった。


(鰍ャょうせい発行 山野幸吉著書の「沖縄返還ひとりごと」より)



posted by 春夏秋冬 at 07:17| Comment(0) | 仲里嘉彦の自叙伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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