歴代沖縄県知事紹介
1879年(明治12年)3月の廃藩置県によって設置された沖縄県の歴代の県令、官選知事、米軍施政権下の政府首長を経て、現在に至る知事の一覧である。(出典:沖縄タイムス・沖縄大百科事典)。
第1代沖縄県令
鍋島直彬(なべしま なおよし)1843・12・11〜1915・6.14(天保14〜大正4)初代沖縄県令。1879年(明治12)4且4日から81年5月18日までの2年1カ月余在任。肥前鹿島藩の出身で、1848年(嘉永1)藩主となる。69年(明治2)鹿島藩知事。
‘72年アメリカへ留学、76年帰国。琉球処分=廃藩置県直後の世情不安な時期の初代沖縄県令として、書記官に家老原忠順をしたがえて、79年5月18日、那覇着。県令を辞任する年の4月、大隈重信にあてた書簡のなかで、〈小生ノ弱体ヲ以ッテ瘴炎毒熱ノ絶境ニ奉命シ、及バスナガラ黽勉候ハ、全ク人ノ行クヲ欲セズ、華族中ニモ御請申上候人ナキ処ヨリ、一身ヲ国家ノ為メニ棄ルヲ期シ、70歳ノ老母ヲ顧ミス断然赴任〉とあってよほどの決意でで赴任したようだ。在任中にコレラにかかり、また、頑固党士族の蔑視と非協力のなかで、置県創始の困難な局面に苦慮している。施政面では教育と勧業両面にとくに重点をおいた。
元一般社団法人・万国津梁機構 理事長仲里嘉彦
沖縄県浦添市屋冨祖2丁目1番−9号
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