仲里嘉彦が描く沖縄のグランドデザイン
第6章 日米地位協定の全面改定の早期実現を
その3
この産業競争力会議を担当している、内閣府の官僚に直接取材をして、今後の海外企業の誘致に対する法人税ゼロに向けての取り組みを中心に取材するため、まず内閣府大臣政務官の島尻あい子参議院議員に、内閣府の官僚を紹介してもらうために、時間をセットして頂くことになっていた。しかし、その頃は、連日のように産業競争力会議の模様が、新聞紙上やテレビ等で報道されていて、超多忙な時期とも重なっていたことから、官僚と時間をセットするのは、困難かもしれないと半分あきらめかけていた。
そして、4月23日9時55分、那覇空港発の日本航空機で羽田空港に向け出発、12時20分頃羽田空港に着いた。それから、羽田からモノレールで浜松町まで約20分で着いた。
17.8キロの東京モノレールは上京の際は必ず利用する乗り物である。
それから、山手線で新橋から有楽町を経て東京駅についた。
電車賃は150円で、この安さに改めてびっくりするとともに、東京の乗り物の便利さを実感することになった。
東京駅では、このほど改装された赤レンガづくりの駅を、ひと通り眺めながら、その斜め向かいに完成したばかりの、中央郵便局の高層ビルの中を通り、昭和30年代後半から昭和40年代前半にかけて、主な取材先であった丸ノの内界隈を散策した。
東京で新聞記者をやっていた頃、丸ノ内の歴史的なことや、日比谷公園の歴史的なことについても随分と勉強していたこともあって、今でも詳しい。
(仲里嘉彦が描く沖縄のグランドデザイン「第6章」より)