2014年06月25日

東京のさくら名所今昔 その81

東京のさくら名所今昔 その81



染井吉野の出現

江戸時代は全く世に現れないで、明治維新を境にして間もなく、染井の植木屋によって売り出されたという、政治の変革と時を合せたかのような出現ぶりを示したのが、染井吉野である。


それ以来、東京からはじまり、たちまち全国津々浦々に浸透してその8〜9割を占め、今日、桜といえばまず染井吉野を指すと考えねばならなくなっている。


「パッと咲く」とは、染井吉野のもつ特性の表現なのである。


日本古来の各種の桜にくらべ生長が早いことと、その咲き方の見事さは他のものの追随を許さない。


一花の花期はおおむね一週間であるが、東京では3月末から4月上旬に、ほとんど一斉に満枝これ花となり、全樹冠を花で埋めてしまう。


その早咲き性と華麗さが、現代人の生活と好みにマッチするのであろう。


明治以降の花見は国民の嗜好の変化にも影響されたこともあって、いっそう染井吉野の普及がはかられていった。


一方昔から日本人に愛されてきた山桜の気品と他の里桜などの豊麗あるいは優雅さとはかけはなれた、この染井吉野の蔓延ぶりに眉をひそめ、憂える識者もいる。


ともあれ、小金井の山桜が苦難の道を歩み、荒川の五色桜が姿を消したことは、東京人の花見のあり方自体をも変革したといえよう。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

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壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その503

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その503



 高橋先生 那覇市は随分と利用させて頂きまして、ひところに比べ便利になったと思いますが、しかし、那覇市だけでも便利になったということだけでは、十分ではないわけでございます。

他の都市に比べて那覇市は便利だとか、那覇市は住みよいとかの条件をつくりあげることが出来るかどうかということが、実は勝負の別れ目でございます。

その辺について、もっと考えた方がよいのではないかと私は思っております。


理屈になりますが、昔は生産する力が弱かったものですから、これまで物をつくろうということで頑張ってきたわけです。


日本の国もそうでございまして、物をつくることを頑張ってきたから、現在では世界的にみましても、製造業が力をつけてきております。


まず、物をつくって、それを売って、かせいだものを皆でわけようということで、生産というものがベースにあって、そして、そのあとに分配の問題を考えるという時代を長い間つづけてきたわけです。


日本は全般的に経営力が強くなってきております。


経済力という面で言いますと、自由諸国の中ではアメリカに次いで2番目ということであります。


恐らくあと15年ぐらいたちますと、自由世界だけではなくて、地球全体で2番目ぐらいのところになってしまいます。


1人当りの国民所得で考えますと、すでにアメリカを抜いてしまいまして、だいたい2万ドルぐらいの水準まできているわけでございます。


それに対し、アメリカのGNPは国民1人当り1万8,000ドル弱ぐらいでございますので、現在の1ドルを135円ぐらいで換算しますと、高くなってきているわけです。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

posted by 春夏秋冬 at 07:01| Comment(0) | 壮大なる沖縄ロマン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月24日

東京のさくら名所今昔 その80

東京のさくら名所今昔 その80



重弁(やへ)桜 

東叡山 ○谷中日暮の里 ○王子権現社内滝の川 ○根津権現社内 ○谷中天王寺 ○鮫州西光寺、光福寺、浄蓮寺、来福寺 ○千駄ヶ谷仙寿院 ○柏木村円照寺右衛門 〇砂村元八幡宮前 ○大塚護国寺 ○渋谷金王桜(一名憂忘桜) ○吾妻森辺 ○日本堤


遅桜


東叡山(清水石坂の上、同所本覚院東坂辺)


この中で特に目をひくのは「京橋南大通」である。欧米の街路に倣って登場した、銀座の街路樹に山桜が用いられたことを示している。


染井吉野ははじめ「吉野桜」の名で売り出されたというが、まだここには名が出ていない。


いつから市内に植えだされたか明らかではない。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

posted by 春夏秋冬 at 07:24| Comment(0) | 東京のさくら名所今昔 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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