2014年06月30日

東京のさくら名所今昔 その84

東京のさくら名所今昔 その84



明治33年1月発行の『日本園芸会雑誌』92号においてである。

また学界への発表は翌34年で、松村任三博士により『植物学雑誌』174号に、プルヌス・エドエンシス(Prunusyedoensis,Matsumura)の学名で報告されている。

いうまでもなく「江戸産」という種小名が属名につづき、その末期の出現とはいえ、「江戸っ子桜」の名をとどめることとはなった。

その起源については、アメリカのウイルソン博士によるエドヒガンとオオシマザクラの雑種説のほか、伊豆大島自生説、朝鮮の済州島からの渡来説などがあり混乱していたが、国立遺伝学研究所の竹中要博士によって、ウイルソン博士の雑種説が裏付けられた。


まず染井吉野を実生栽培の結果、各部について多くの形質の分離を見たことから雑種であると推定し、それがオオシマザクラとエドヒガンの中間型を示すことから、この両種の雑種であると考えられ、昭和34年に発表されている。


さらにこの2種の交雑であることを立証するために、その後は両者間相互の交配をつづけた結果、遺伝学的にも裏付けられ、同37年に雑種説が発表された。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

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壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その506

壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像    その506



 高橋先生 北海道や、東北のような雪積地帯に東京で考えた基準で建築すると合わないケースが多く出てくるわけであります。

東京でつくった基準で建築などをやると、北と南では適合しないことがいっぱいあるわけでございます。

国土の3,500キロの社会構造や、文化構造のまったくちがったところに、一律にあてはめて行こうということは無理なんですね。


そのようなことをわれわれはもっと認識する必要がありますし、また東京においても分って貰うことが、それぞれの地域の特性を引き出すような社会をつくり、経済活動を営んでいくために最も必要なことであると、私は考えているわけであります。


そのような意味では、もっと海洋型の社会構造はどういうものがよいかを、考えていく必要があると思っております。


沖縄には、沖縄開発庁の出先機関の沖縄総合事務局がありまして、いろいろ沖縄の将来のために頑張っておられますが、どうももっと考えて頂きたいことがあるように思います。


また沖縄県においても沖縄の将来をいろいろ考えていらっしゃいますが、どうも東京コンセプトに引っ張れすぎているんじゃないかという気がします。


例えば、いろいろ議論をするとき役所流行でございますが、アイディアをそれぞれのシンクタンクに委託するケースが多いわけです。


沖縄にもいくつかのシンクタンクがございますし、そこには仲間も随分いるわけですけれども、大きなことになりますと、地元のシンクタンクではなくて、東京の大きなシンクタンクに委託するわけですが、そうなりますとどうしても東京コンセプトになり勝ちなんですね。


(平成91025()春夏秋冬社発行の「壮大なる沖縄ロマン・夢を追い求める群像」より)

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2014年06月27日

東京のさくら名所今昔 その83

東京のさくら名所今昔 その83



之に対して非難される点は左の如くである。

⑴ 花として高雅な気品に乏しく平凡な美しさのみで下品である。殊に肥料の不足するもの雨に曝されたものは色あせて極めて不快なものである。


⑵ 嫩葉が花より遅いために花が散った跡は枝上に赤い花梗に芯が付いたものが残り甚だ醜態である。


⑶ 樹形に雄偉の姿が無い。


⑷ 樹齢が短く病虫害が多く傷害の抵抗力極めて弱い。等々。


即ち八重桜の豪華さと山桜の気品なく樹体の羸(るい)弱性は園芸性として免れ難き欠点にして、大衆的の趣味に適合すること生育極めて早く廉価であることを特色と見られるのである(『桜』誌17号、「染井吉野桜」)。


この桜が上野公園内で確認されたのは、明治1719年の園内の桜の調査によったものであり、博物局の田中芳男男爵の指導と命令でこれにたずさわった藤野寄命氏が、「上野公園の桜の種類」と題した調査報告書の中で、初めて「そめいよしの」の名を記している。


(相関芳郎著 東京都公園協会監修による東京のさくら名所今昔より)

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